フレンチスタイルの家 Kご夫妻

現役引退を迎える「団塊の世代」のセカンドライフのあり方が今、日本社会のテーマの一つになっている。都会を出てゆったりとしたライフスタイルに変えるのも選択肢の一つだ。軽井沢の森に溶け込むフレンチスタイルの家を新築したKご夫妻は、まずは別荘としての週末利用からスタート。近い将来の定住を視野に、1.5ndライフを楽しむ「ゆるやか移行派」だ。

大好きな軽井沢で暮らしたい

公認会計士のご主人は64歳。第一次ベビーブーム(1947~49年)に生まれた、いわゆる団塊の世代に当てはまる。高度経済成長期に少年期から青春時代を過ごし、30~40代の現役バリバリの年代には、世間がバブル景気に沸いた。そしてリタイアの時期を迎えた今。日本の「戦後」も、バブル崩壊からインターネット革命を経て完全に終焉した感がある。こうして時代背景と照らし合わせると、「団塊の世代」とは、時代の波と人生の波がぴったりと合った、見方によってはとても幸せな人たちだと言える。

「自営なので定年は自分で決めます。一応70歳のつもりでいますが、その後もちょこちょこと仕事はあると思う。緩やかにフェードアウトするような感じになるでしょうね」。埼玉県に自宅兼事務所を持ち、都心にも事務所を構える。軽井沢の家には将来の定住を見据えつつ、今は奥様と二人、週末に月2回ほど滞在している。

「10年ほど前に、友人と共同で軽井沢に中古住宅を買ったんです。改装して会計事務所の研修所にするつもりで。結局、個人的な利用がメインになったのですが、それ以来、軽井沢がとても気に入っています」。ゴルフやアウトドアなど「軽井沢らしい」趣味は特にないが、豊かな自然に囲まれていながら生活の便が良い軽井沢は、「平凡な日々をのんびりと過ごすには最適」だと話す。

また、「冬の寒さも問題にはならない」と奥様。「8年前に結婚するまで、ずっと札幌に住んでいたんです。札幌の方が雪は多いですけれど、一年を通じて気温は同じくらい。それも軽井沢が気に入っている理由の一つです」。ご主人が続ける。「北海道は家の中は暖かいでしょう。この家も薪ストーブ一つで暖かいから、冬の軽井沢も快適に楽しめます」。断熱性に優れた輸入住宅は、「寒さ」を楽しむのにもぴったりだと言える。

軽井沢の別荘

フランスのモデルハウスの外観を採用

雑木林に囲まれた立地と相まって、円錐を使った特徴的な外観が「おとぎ話に出てきそう」とご近所にも評判のK様邸。外観、内装とも奥様のセンスを反映して仕上げていった。

「実は、外観の方がなかなかまとまらなかったんです」とメープルホームズ軽井沢の担当者が明かす。一階にリビング、ダイニングキッチン、寝室、そして二階に浴室やゲストルームという間取りはすぐに決まったものの、外観に関しては「最初はなかなか奥様のセンスにピタッと合う提案ができなかった」と担当者は言う。

「その中で、何年か前にパリ郊外に研修に行った時の写真をお見せしているうちに、『これ』という外観が見つかった。フランスの住宅メーカーのモデルハウスだったのですが、ほぼそのまま仕上げることになりました。間取りが決まっている中で外観を合わせていくのは技術的にも難しいのですが、最終的にはご希望に沿うことができたと思います」

「かわいらしい感じだけど、子供っぽくはない。薄いブルーを取り入れたクリーム色ベースの色合いも、落ち着いていて気に入っています」と奥様。家具や照明も雰囲気に合わせてフランスのアンティークなどを探した。

「メープルホームズさんのコーディネーターの方と都内のアンティークショップを見て回り、シャンデリアなどを決めました。もちろん、そのほかにもドアの取っ手から何から一つひとつ色を自分で決めさせていただけた。細かい所まで全部希望を伝えました。そういうことがもともと好きなので、すごく楽しかったですね」

夫婦と愛犬、水入らずで

ご夫妻はお互い再婚同士。愛犬のチャーム(シー・ズーのオス、11歳)と3人で暮らす。それぞれのお子様が合わせて5人、お孫さんが4人いる。「時には孫たちを呼んだり、家族の交流の場としても利用したいですね。でも、基本は夫婦でのんびり過ごすための家です」とご主人。最初は慣れない環境に戸惑っていたチャームも、今はすっかり軽井沢の暮らしがお気に入り。埼玉から移動する時は大喜びで車に乗り込むという。

「好きなワインを飲んでDVDで映画を見たり。ここで飲むお酒はおいしいですよ」とご主人。食事は「都内よりもむしろいい店が多い」という外食やテイクアウトを楽しむ一方で、奥様が腕をふるうことが大半だ。「野菜にしても、信州の食材は素晴らしいですね。軽井沢に来ると気持ちがリフレッシュするので、料理も楽しい。こっちでは主人も手伝ってくれますしね」。軽井沢では主婦業が純粋な楽しみになる。

「今は土曜日の朝に来て月曜日の早朝にスーツ姿で出てそのまま出勤、というサイクル。そのうちに月曜日も休みにしたり、少しずつ滞在日数を増やしていきたい。一方で、リタイアといっても完全に仕事がなくなることはないと思います。最終的には軽井沢で生活しながら時々は仕事をしに都会に出る。そんな暮らしが理想かな」

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